微分の合成
f(X)=3X、g(X)=2X+1としましょう。
Xを省略しますが、
f’=3、g’=2となります。
ここで、f(X)のXのところに、g(X)をまるごと代入することを考えましょう。
(こういう考え方を合成関数といいます)
f(g(X))=3g(X)となるのがおわかりかと思います。
=3(2X+1)です、
ここで、代入したあとの関数全体の導関数を、
f(g(X))’とかけば、=3*(2X+1)’=3*2=6です。
さて、少し表記がややこしいのですが、
f'(X)のXのところにg(X)を代入したものを、
f'(g(X))と書きましょう。’の位置が違うのがわかると思います。
つまり、f(g(X))’というのは、f(g(X))の導関数なので、代入してから導関数を求めているのに対して、f'(g(X))は、一度fの導関数を求めてから、そのXにg(X)を代入しています。
さて、f'(g(X))は、3Xの導関数である3に、g(X)を代入するのですが、Xについて0次ですので、f'(g(X))は結局3です。
さて、さらに、g’を考えますと、2です。
f'(g(X))*g’=3*2=6となっており、上記と一致します。
実は、合成関数全体の微分は、土台となる(いろいろな表現がありますが)関数fの導関数を先に導いておいて、そこに合成する関数を代入したものと、
合成する関数の導関数との積に等しいことになります。