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直感数学その17:三角形と円には関係があるという話

数学
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円の本質

円の本質は、原点から等しい距離にある点の集合ということは、

誰でもご存知かと思います。

原点と、円のある一点を結んだ時、その線分の長さは、必ず円の半径になっています。まずここを、押さえてください。

ということは、その長さの2乗も、常に同じはずです。

さらにいえば、その線分を斜辺とした三角形を考えると、

斜辺を挟む残りの2辺の2乗の和は、常にどの三角形でも同じということです。

図にすれば、こういうことです。

点Aは、(rcosΘ, rsinΘ)と表せることにお気づきかと思います。

同じく点Bは、(rcosφ, rsinφ)と表せています。

単位円という便利アイテム

さて、r=1であれば、rを考えずにすむので楽です。

半径r=1の円を単位円と呼びます。

これはどういうことかというと、

単位円の円周上にある点は、角度のみによって定まるということです。

もう一つ、重要な話があります(下記)。

角度は180度を超える?

sinΘのΘは、三角形の内角ですので、180度未満ということでした。

しかし、そのようなルールは無しにしてしまいましょう。

三角形の内角が180度というルールはもちろんそのままですが、

sinΘを180度以上でも定義して良いことにしましょう。

 

つまり、

このような点C(cosω, sinω)を定義して良いことにしましょう。

ωは、180度を超えています。

お気づきかと思いますが、cos(角度)は、その点のx軸(横軸)の座標を

sin(角度)は、その点のy軸(縦軸)の座標を示しています。

ということは、例えば、cos360度は、一周した点のx座標ですから、1です。

cos180度は、半周した点のx座標ですから、-1です。

sin90度は、90度回った部分のy座標なので、1です。

sin180度は、半周した点のy座標なので0です。

というより、例えば、cos3600度なんかも定義できて、

10週した点のx座標なので1となります。

三角関数をグラフにしてみると

上図のように、横軸を角度Θとして、縦軸をcosΘやsinΘとしたとき、

イメージできると思いますが、cosΘはΘが0度のときに1で、

Θが180度のときに-1なので、それを延々と行き来します。

sinΘはΘが0度のときに0なので、スタート地点はcosΘとずれるものの、

結局は-1と1の間を行き来することになります。

これが三角関数の簡単な動態です。